注文住宅で2LDKを選ぶメリットとは?デメリットも解説!
注文住宅を考えている方は、2LDKを考える人が多いのではないでしょうか。2LDKは、両親と子どもで暮らすのにぴったりな広さだと考えられます。しかし、デメリットもあることを考慮し、適切に設計しなければなりません。この記事では、注文住宅で、2LDKを選ぶメリットとデメリットについて詳しく解説しているので参考にしてください。
2LDKの間取りとは
2LDKの間取りとは、リビング、ダイニング、キッチンがひとつの空間として存在し、さらに自由になる居室が2つある居住形態を指します。
2LDKの間取りは、家族で過ごすのにぴったりな間取りだといえるでしょう。リビングでくつろいだり、広いキッチンで調理したおいしい料理を家族で食べたりするなど、家族の理想的な暮らしが期待できます。さまざまな集合住宅で採用されている間取りであり、ひとり暮らしでも家族連れでも快適に過ごせる人気の間取りです。
注文住宅の間取りに2LDKを選ぶメリット
2LDKは、さまざまな家族形態に対応できる、人気の間取りです。2LDKには、3LDKにはない多くのメリットがあります。詳しく確認していきましょう。
LDKを活用できる
同じ延床面積の3LDKと比較すると、他の居室が2つのみであるため、2LDKはLDK部分を広く取ることが可能です。LDKを広く取ることにより、家族みんなでさらにゆったりとくつろげる空間を作ることが可能です。
部屋を広く使うことで、子どもと一緒に遊ぶスペースが十分に確保できるため子どもの成長にもよい影響を与えるでしょう。さらに、子どもの様子を確認しやすいため、安全上も有利です。家族ともコミュニケーションが取りやすく、よい家族関係を築くことが期待できるでしょう。
収納スペースが多い
さらに、収納スペースも多く取れます。家族が増えてくると所有物が多くなり、収納スペースが多く必要です。大きなソファや観葉植物などもLDK部分に余裕をもって設置できるのが2LDKの大きなメリットといえるでしょう。
清掃が楽
部屋の数が少ないため、掃除が楽にできることも魅力です。部屋が少ないことで、清掃が効率的にすませられるとともに、清掃頻度も3LDKに比べると頻繁ではありません。
建築費用が安い
部屋が少ないために、注文住宅を建てる予算が3LDKに比べ少なくなるのもメリットです。安くすませたい方におすすめです。
注文住宅の間取りに2LDKを選ぶ際に考慮すべきデメリット
2 LDKには多くのメリットがある一方で、デメリットもあるため、しっかりと考慮したうえで設計する必要があります。
家は一生に一度の買い物であるため、デメリットを理解しておかなければ、取り返しのつかない失敗になるかもしれません。2LDKのデメリットを確認していきましょう。
部屋が不足する
2LDKの一番のデメリットは、個室が多く確保できないことです。
LDK以外の部屋は2つしかないため、子どもが2人いた場合、両親の寝室を作れません。逆に、両親の寝室を確保すると、2人の子どものうち、ひとりのプライベートスペースがなくなります。思春期などの多感な時期は子どもの大きなストレスになってしまうでしょう。
プライベートスペースがないことにより、両親と同居することが難しくなる可能性が高いです。
また、自由に使える部屋が少ないことにより、来客があった際、就寝する部屋がないこともデメリットです。
失敗しない間取り設計のポイントとは?間取り例を紹介
2LDKのデメリットを確認したところで、失敗しない間取り作りを紹介します。2LDKにすることで発生するデメリットをフォローできる間取り設計を考えていきましょう。
LDK の用途を決める
LDKを広く設計すると、開放感がある空間が作りやすいです。しかし、収納やワークスペースが考えられていないと、ただ広いだけの部屋になってしまいます。
まず、趣味をしたいのか、仕事をしたいのか、子どもと遊びたいのか、収納の足しにしたいのか、LDKの使い道を考えましょう。そのために適切に使用できる設計にすることが重要です。
プライバシーを確保する
広いリビングは開放感がありますが、プライバシーが守られない空間でもあります。
仕事のスペースや来客を泊めるスペースにする際は、そのような設計を考えておきましょう。
LDKにスライドドアを設置することで、友人が気兼ねなく宿泊できるスペースとして活用可能です。
さらに、子どもが自立するまでに親と同居する場合を考慮した設計が必要です。部屋の数が足りなくなりがちなので、部屋を計画的に空けておきましょう。居室のひとつを両親の寝室、もうひとつを子ども部屋にする予定であれば、趣味のためのスペースは居室ではなく、リビングに設定するなどの工夫が必要です。
暖房を効きやすくさせる
広いリビングは空調設備が効きづらいというデメリットがあります。
上階まで続く吹き抜けはおしゃれですが、空調効率は非常に悪くなります。空調効率を重視したい場合は、抜き抜けの設置はやめましょう。
どうしても抜き抜けを設置したい場合は、エアコンを高性能なものを導入するほか、シーリングファンや床暖房を設置するなどで1階の気温を確保しましょう。資金に余裕がある場合は、全館空調システムを導入することも有効です。
まとめ
2LDKのメリットとデメリットを詳しく解説してきました。2LDKは広いLDK を作りやすいのが特徴です。家族団らんが期待でき、深いコミュニケーションが可能な、くつろぎの空間が作れるのが大きなメリットです。しかし、部屋が足りなくなりがちで、多感な時期の子どものプライバシーを確保する手段を考えておかねばなりません。2LDKのデメリットを考慮し、子どもの成長を想定して、ライフステージを考えながら設計することが重要です。注文住宅を設計する際の参考になれば幸いです。