トラブルを未然に防ごう!悪質な注文住宅施工業者の特徴とは?
家づくりは一生に一度。満足のいく住宅を建てて快適に住みたいですよね。でも、悪質な注文住宅施工業者による被害が度々発生しています。工事途中の家を引き渡されて、文句をいいたくてもどこにいったらいいかわからないなんていうケースも。このような悪徳な業者を避けるためにはどうすればよいのでしょうか。
悪質な注文住宅施工業者の特徴とは?
悪質な注文住宅施工業者にはいくつかの特徴があります。いくら安くても、これらに該当するときには注意が必要です。
① 大事なことを口頭でしか言わない
注文住宅は形のないものを施主、施工者が一緒に作っていく作業です。それまでにはたくさんの打合せと約束事があります。それをほとんど口頭での約束で済まそうとしてくる業者には注意が必要です。
人の記憶はあいまいなもの。後から「いった、いわない」の話になるのは目に見えています。親切な人は大事なことは資料に書いて渡す、記録をとる、メールで送るなどして残るようにします。
② 資料が極端に少ない
打合せ資料が極端に少ないと不安になりますよね?図面、見積もりだけでなく、会社の説明、商品の説明、家づくりにはたくさんの参考資料が必要です。紙袋に納まりきれないほどの量になり、持ち運びができないのが普通です。
③ 会社が汚い
会社の掃除もままならない企業は注意が必要です。
④ 工事現場が汚い
整理整頓がなされたきれいな作業場でないとよい仕事はできません。現場がきれいかどうかで建築会社や職方の質がすぐにわかります。
⑤ 自社アピールに裏付けがない
どこの会社も自社アピールをすると思いますが、その裏付けを確認しましょう。たとえば地震に強い住宅をアピールする際に、なぜ強いのか、誰が認めているのか、国の基準ではどこに位置するのかなどが重要です。最もわかり易いのは品確法に基づく性能評価制度です。国の指定を受けた第三者機関が建物の耐震性や省エネ性を評価します。
優良注文住宅施工業者を見極めるコツ
それではどのようにして優良な注文住宅施工業者を見極めればよいのでしょうか。優良企業を選ぶ際に注意することを4つ紹介します。
① 営業担当の人柄をみる
資料を見てもホームページを見てもわからないことはたくさんあります。わからないことは営業担当から聞くしかありません。その営業担当が信用できなければその会社を選ぶこともできないでしょう。
誠意を確かめるためには、「自社のデメリット」や「他社のメリット」を聞くとよいです。誠意があるなら、正直に話した上で自社を検討してもらいたいと考えるはずです。
② 実際に現場を見る
機会があれば実際の現場を見ましょう。工事中の現場は、整理整頓ができているか、職方が活き活きと仕事ができているか、安全対策ができているかなどを見ます。また完成現場はその会社が建てている本当の家なのでモデルハウスとの相違などがわかります。住まい手の意見なども聞けると尚よいです。
③ 実際に家を建てた人の話を聞く
オーナーに話は誰よりも参考になります。営業担当や設計士がいくら専門的な立場から話をしようが、オーナーが感じたことが最も真実に近いからです。その会社で建てた話や建てなかった理由なども聞けるとよいです。
④ 働いている人の話を聞く
その会社で働いている人は会社の内側を見ています。正直に話してくれるかどうかは信頼関係が必要ですが、実際にどのような会社か最もよくわかっているのは勤めているスタッフです。
悪質な注文住宅施工業者との間でトラブルになってしまったら?
建築会社を決める際はその会社の信頼性や将来性を見極めながら決めますが、それでも何らかのトラブルに巻き込まれることはあります。そんな時は以下の3つがおすすめです。
① 契約書や打合せの記録をチェック
行き違いがあったときはとにかく記録を見返しましょう。お互いの記憶に頼っていても解決しません。そのためにも正確な契約内容、打合せの記録が重要になります。
② 建設住宅性能評価で紛争解決
住宅性能評価を取得すると、顧客に交付した評価書の内容の通りに住宅を作る義務が発生し、万が一性能値を下回ると損害賠償を請求できます。
また、工事段階の等級を定める建設住宅性能評価を取得していると指定住宅紛争処理機関という機関に申し立て、紛争処理を受けることができます。この機関は主に地方裁判所が担っていますが、費用も1~2万円と非常に安価です。
③ 消費者庁に相談する
消費者庁は国民が安心して消費ができるよう、財産の守り方や詐欺への注意喚起を促している省庁です。消費者ホットラインでは消費に関するあらゆる相談を受け付けおり、適切なアドバイスを求めることができます。
建築費用が安い住宅はたくさんあります。高いよりも安い方が魅力的に見えますが、なぜ安いのかも考えてみましょう。その会社の営業担当のいうことだけを聞いていても本質はわかりません。カタログ、ホームページ、口コミ、評判を自分で調べましょう。
国の評価委制度を活用して第三者の評価も参考にしましょう。これらの情報収集を事前に行うことで、悪質な業者を避け、安心して住むことができる家をつくることができます。