注文住宅に地下室を設置するメリットとは?設計依頼時の注意点についても解説!
注文住宅を建てるにあたって、地下室を作りたいと考える方もいるのではないでしょうか。地下室は、窓がなく光も入ってこないので、暗そうなイメージがありますが、地下に作るからこそ素敵なプライベート空間にできるという事例もあります。この記事では、地下室をつくるメリットや注意点をお伝えします。
地下室の活用事例
地下室を作るとどのようなことができるのだろう・・・と気になっている方もいるでしょう。
まずは、地下室を作ってできることを紹介します。地下室の活用事例が分かると、自分が地下室を必要としているのかどうかも分かります。
シアタールームにする
映画が好きという人は、自宅にシアタールームを作りたいと思うのではないでしょうか。通常の部屋でカーテンをしても、隙間から光が漏れますが、地下室ならそのようなことがなく、しっかりとしたシアタールームが完成します。また、音も響かないので質の高いスピーカーで本格的に楽しめるでしょう。
スタジオとして使う
楽器を演奏する人や、歌を歌うことがある人は、地下室を練習スタジオにすることができます。音漏れしないので、しっかり練習できます。また、YouTube動画の撮影やSNS投稿の動画撮影などをするスペースとして活用することもできるでしょう。
ジムにする
自宅にジムスペースを作れば、いつでも好きな時にトレーニングできます。地下室にトレーニングジムを作ればプライベート空間でトレーニングできるでしょう。プールを作れば、水泳も可能です。
パーティールームにする
ホームパーティーやイベントを行うスペースとして、地下室を利用することもできます。盛り上がって近所に迷惑がかかってしまうということも、地下室なら起こりにくいでしょう。
ガレージや倉庫にして使う
地下室をガレージや倉庫にすることで、住居スペースを増やすことができます。地下をガレージにしておくと、車の日焼けも防ぐことができるため、車を大切にされている方は、特におすすめです。
注文住宅に地下室を設置するメリット
注文住宅に地下室を設置すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。地下室を設置するメリットをまとめておきます。
地上では設置しにくい部屋も設置しやすい
地上ではなかなか設置しにくい部屋も、地下の場合は設置しやすくなると言えます。例えば、シアタールームは、騒音問題を考えると、地上ではなかなか設置が難しいです。地下室の場合は密閉空間となり、近隣の方に迷惑をかけてしまうこともありません。広い敷地がなければ設置が難しいジムや、プールも、地下に作ることで設置しやすくなるでしょう。
注文住宅に地下室を設置する際にかかる費用
注文住宅に地下室を作ることを検討している場合、どれくらいの費用がかかるのか気になるでしょう。地下室の大きさやどのような設備にするのかで変わってきますが、下記の費用を考えておく必要があります。
施工前にかかる費用
地下室を作る前には、調査が必要になります。地盤の調査結果によっては、地下室が作れないという場合もあるからです。この費用は、25万~35万円くらいかかると言われています。
土を掘る際にかかる費用
地下室を作るにあたり、土を掘って地下室を作らなければいけません。そのため土を掘るための費用がかかります。横方向に土を掘るか、垂直に土を掘るのかでも費用が変わってくるでしょう。土を掘って運ぶ費用の目安は、150万~200万円ほどです。別途、土の処分費用がかかります。
設置する設備の費用
どのような設備を地下に設置するのかで、費用が変わってきます。地下室にもトイレは必要と言えるので、トイレを設置する際に排水ピットや水ポンプの設置費用もかかります。排水ポンプの設置費用は、およそ70万~110万円です。
地下室の設計を業者に依頼する際に注意するべきポイント
地下室の設計を業者に依頼する際の注意点をまとめておきます。
換気に注意
地下室は湿気がこもりやすいです。息苦しく感じることもありますので、換気設備を取り入れるようにしましょう。
暗さに注意
地下室は密閉された空間で窓もありません。室内の暗さはメリットでもあり、デメリットともなりますので、光が調整できるようにしておきましょう。
地下室の広さを確認する
延床面積を計算するにあたり、一定の要件を満たした地下室は、延べ床面積として算定されないことになっています。敷地面積に対して、建築できる延べ床面積の割合が決められているのですが、地下室がこれに参入してしまうと、1階や2階部分の延べ床面積は少なくなってしまいます。できるだけ居住スペースを広くしたい場合は、延べ床面積として算定されない広さの地下室にする必要があるでしょう。
まとめ
地下室は、より豊かな暮らしを実現できる方法のひとつとも言えます。地下室があることで、様々なことが実現できるのでとても魅力的ですね。しかし、地下室を作る際は、注意点もあるため、そういったことにも詳しい施工会社に依頼する必要があるでしょう。地下室を作りたい場合は、地下室付きの注文住宅の施工事例が多い会社を探すようにして下さい。