仙台市の住みやすさや魅力をご紹介
仙台市は、宮城県の県庁所在地として知られています。東北のなかでも大きな都市なので、全国から移り住む人も多いです。
では、そんな仙台市にはどんな魅力があるのでしょうか。移り住む前に、仙台市の魅力について知っておきたいと考える人は多いはずです。
そこで本記事では、仙台市の家賃相場や治安、アクセス面、住むメリット・デメリットについて解説します。今現在、仙台市への移住をお考えの方はぜひ参考にしてください。
仙台市とはどのような街なのか
仙台市は宮城県の県庁所在地です。全国的に有名な市ですが、住む場所としては、どのような都市なのでしょうか。この章では、仙台市の家賃相場、治安、アクセス面について解説します。
仙台市の家賃相場
仙台市の家賃相場は、5万7,000円前後です。間取りで分けると、ワンルームや1Kだと4万3,000円前後、1DKや2DKだと6万5,000円前後、2LDKや3DKだと8万円前後、3LDKや4DKだと10万6,000円前後、4LDK以上になると12万7,000円前後となります。
なお、仙台市は5つの地区に分けられています。青葉区、宮城野区、若林区、太白区、泉区の5つです。とくに若林区や青葉区は、ほかの地区と比べても家賃相場が高くなっています。
仙台市の治安
仙台市は広いため、地域によって治安のよさが異なります。治安のよい地域としては、上杉や五橋駅周辺、仙台駅の西口が挙げられます。
これらの地域は、高級住宅街や繁華街です。ファミリー層が住んでおり、人目が多いため犯罪やトラブルの発生率が高くありません。
なお、仙台市のなかでも治安が悪いと感じる場所は存在します。空き巣や車上荒らしの被害も確認されているため、どこに住むにしても注意するに越したことはありません。
仙台市のアクセス面
仙台まではあらゆる交通手段でアクセス可能です。たとえば、飛行機の場合、東京からだと2時間45分ほど、大阪や札幌からだと1時間10分ほどで到着します。
一方、新幹線の場合、東京駅から仙台駅まで1時間30分ほどでアクセスできます。反対に東京へ日帰りで行くこともできます。したがって、周辺の主要都市からのアクセスは新幹線がおすすめです。
なお、車の場合、仙台市を囲うように高速道路も配置されており、東北6県へのアクセスもしやすくなっています。
仙台市で人気のエリア
仙台市のなかでも、住みやすいエリアは複数あります。たとえば、新井駅や長町駅、泉中央駅の周辺などです。これらのエリアは、駅周辺で交通の便が充実していることにくわえて、商業施設などの生活インフラが整っています。
しかし、人気のエリアということはそれだけ家賃相場が高くなるということです。引越しを検討している人は、不動産会社などに確認しておきましょう。
仙台市に住むメリット
仙台市に住むメリットは、晴れの日でも気温が低い、子育てがしやすい、通勤時間が短い、東北6県へのアクセスがしやすいという4点です。これから、仙台市への引越しを考えている人に向けて、ひとつずつ解説します。
晴れの日でも気温が低い
仙台市は東北に位置するため、気温が低いというイメージを持つ人は多いはずです。実際はそのとおりで、全国的に見ても気温が低い傾向にあります。
また、仙台市は晴れの日が多く、1年を通して日が照っているのが特徴です。これらの特徴が合わさり、晴れの日が多いが暑い日が続かないという魅力になっています。
その証拠に、東北6県の県庁所在地のなかでも、積雪量が少ないというデータもあります。雪国に慣れていない人でも住みやすい都市です。
子育てがしやすい
仙台市は子育てに対するサポートや助成制度が充実しています。たとえば、出産育児一時金や杜っ子のびすくプレゼント、産婦健康診査などです。
仙台市では、出産すると子ども1人につき50万円が支給されます。国民健康保険への加入や出産から2年以内などの条件はありますが、出産に関する支出の削減が可能です。
また、仙台市で生まれる子どもを祝して、杜っ子のびすくプレゼントのサービスを受けられます。杜っ子のびすくプレゼントとは、子育てに役立つアイテムが揃ったカタログギフトで、3万円相当のプレゼントの受け取りが可能です。
仙台市にはこうした支援制度が充実しています。
通勤時間が短い
勤務地にもよりますが、仙台市に住んでいる人の通勤時間は、東京よりも短いことが分かっています。これは、交通渋滞の少ないことが要因で、車社会の地方にとっては、魅力的なメリットです。また、近年では地下鉄が設けられたため、車通勤だけではなく電車通勤の人にとってもメリットだと感じるでしょう。
東北6県へのアクセスがしやすい
宮城県は、東北に所属する青森県以外の県と隣接しています。そうした宮城県の主要都市である仙台市からは、ほかの東北6県へのアクセスがしやすくなっています。
アクセスのよさを裏付けているのは、仙台市を囲むように配置されている自動車専用道路です。この道路によって、仙台市の交通網が強化されています。東北だけではなく、北関東や北越地方へのアクセスもスムーズです。
また、東京から仙台までは、東北自動車道と常磐自動車道の2ルートが通っています。そのため、積雪などの災害により一方のルートが通行止めになっても、もう一方のルートが確保されているため安心です。
仙台市に住むデメリット
仙台市に住むデメリットは、公共交通機関が不便なため車が必須、給与水準が比較的低い、冬は気温や雪に注意する、の3点です。それぞれ、詳しく解説します。
公共交通機関が不便なため車が必須
宮城県の中心都市といえ、仙台市は都心に比べると公共交通機関の本数が多くありません。仙台市のなかでも郊外に行くほど、車がないと生活が不便な地域になります。そのため、仙台市に引越す際は、あらかじめ交通インフラについて調べてから引っ越すようにしてください。
とはいえ、公共交通機関がまったくないわけではありません。バスや電車などは通っているため、決まった場所を移動する人や出かける頻度が少ない人にとってはデメリットと感じない場合もあります。
給与水準が比較的低い
仙台市は大きな都市で人口が多く求人数も多いですが、給与水準が低い点がデメリットです。2022年に発表された全国の平均賃金のデータでは、宮城県は約28万円となっています。
この金額は、賃金が高い東京だけではなく全国平均である約37万円よりも下回っています。
仙台市は物価が安いため、生活と給与のバランスは取れています。しかし、今まで給与が高かった人や通販などを利用する場合は不便を感じるかもしれません。
冬は気温や雪に注意しないといけない
東北の都市なので気温が低いことが挙げられます。とくに冬は、エアコンにくわえてほかの暖房器具を使わないと寒さを凌げません。
仙台市は晴れの日が多いとはいえ、夜や雨の日はとくに冷え込みます。場合によっては、積雪や路面凍結の心配もあるでしょう。寒さに慣れていない人にとっては、不便に感じるかもしれません。
まとめ
宮城県の県庁所在地である仙台市には、さまざまな魅力があります。たとえば、晴れの日でも気温が低い点、子育てがしやすい点、通勤時間が短い点、東北6県へのアクセスがしやすい点です。とくに東北6県へのアクセスがしやすい点は、車社会の地方都市において魅力的なメリットです。
しかし、仙台市には公共交通機関が不便なため車が必須、給与水準が比較的低い、冬は気温や雪に注意しないといけないという3つのデメリットがあります。都心から引っ越す場合は、慣れるのに時間がかかるかもしれません。
また、仙台市は広く5つの地区に分かれています。地区によって、住みやすさや治安、家賃相場が異なるため、あらかじめ情報収集してからどこに住むかを決めましょう。