注文住宅の間取りにスキップフロアを取り入れるメリット・デメリット!
一戸建ての新築を検討している人にとって、注文住宅は憧れですよね。せっかく建てるなら間取りにこだわって、おしゃれな家にしたいと思うのではないでしょうか。その方法の1つにスキップフロアがあります。いざ住み始めて後悔しないように、スキップフロアのメリットとデメリットを理解した上で取り入れるかどうか判断しましょう。
もくじ
そもそも「スキップフロア」とは?
スキップフロアとは「中2階」や「半地下」と呼ばれる1階と2階または地下と1階の間に設けられた居住スペースや「小上がり」と呼ばれる1つの階層に床の高さを変えて設けられるスペースのことを指します。
床面積を増やすことができて、空間の有効活用のために設けられる場合が多くあります。たとえば2階建ての戸建てにスキップフロアを作ることで3階、4階建てのようなスペースを作れたり、平屋であれば空間をうまく利用して居住空間を広げたりできます。
注文住宅の間取りにスキップフロアを取り入れるメリット
スキップフロアを取り入れるか迷っているなら、メリットとデメリットを知っておきましょう。実際住み始めてからの生活をイメージでき、必要かどうか判断できるようになります。
メリット1.おしゃれ
スキップフロアは「家をおしゃれにしたい」と思い取り入れる人が多くいます。おしゃれでオリジナリティあふれる空間になり、インテリアにこだわりたい人には特に魅力的に感じるのではないでしょうか。友人など招いた際に褒められることもあり、満足度の高い家に仕上がるでしょう。
メリット2.空間の有効活用
土地を購入して家を建てる際に家に仕える面積に限りがある場合や、建築基準法上3階建てが建てられない場合などにスキップフロアは有効です。縦の空間を利用して床面積を増やす事ができます。
さらに構造次第では天井が低くなっていたり、床が低くなっていたりして秘密基地や隠れ家のような雰囲気を感じられ、大人も子供も楽しめる空間になるでしょう。
注文住宅の間取りにスキップフロアを取り入れるデメリット
スキップフロアのデメリットについて紹介していきます。後悔しない家づくりのためにはデメリットについても理解した上で、スキップフロアを採用するかどうか決めましょう。
デメリット1.耐震性の確保が難しい場合がある
スキップフロアは床の高さが違うことから、違う建物を階段でつないでいるような構造になる場合、間取り次第では耐震性の確保が難しくなるかもしれません。また計画を建てる上で、十分な知識やスキルがなければ使いにくい空間になってしまうこともあり得ます。
通常では使用しない建材を使用することもあるため、計画の段階でも、施工においても高度なスキルが必要とされます。
デメリット2.コストアップにつながる
一般的な家よりもスキップフロアを採用したほうが、コストが高くなってしまいます。間取りや建材が複雑化し、通常使用しない建材を使用することもあり、設計費や工事費が高くなるためです。
家が完成すればコストをかけた以上の満足度が得られる可能性はあります。予算オーバーにならないように慎重になることも大切です。
デメリット3.掃除が大変
スキップフロアを取り入れるということはその分階段が増えます。普段から自動掃除ロボットを使用しているのであれば、スキップフロアは行き届かない場所になってしまい、自分で掃除をすることになります。間取り次第では140cm以下の天井高になることもあります。
注文住宅の間取りにスキップフロアを取り入れる際の注意点
スキップフロアの取り入れる際には気をつけておくべきポイントがあります。計画の段階からしっかりと確認して後悔しない家づくりを実現させましょう。
注意点1.高スキルのメーカーを選ぶ
スキップフロアは2つの建物を階段でつなぐような構造という考え方にもなるため、間取りの設計、構造の計算ともに高度な知識とスキルが必要とされます。施工事例があるなど、対応できるメーカーに依頼するようにしましょう。
注意点2.高気密高断熱の家にする
スキップフロアは壁で仕切られた空間ではないため、空調が効きにくい場合があります。高気密高断熱の家を作り、できれば外断熱を採用しているメーカーを選ぶことをおすすめします。
注意点3.「スケルトン階段」を採用する
スキップフロアは階段で区切られただけの家の中全体がつながったような空間をつくることが可能です。階段にスケルトン階段を採用することで目の行き届く範囲を広げられます。より開放的な空間に仕上がるとともに、家族を身近に感じられて、スキップフロアの特徴を生かすことができます。
まとめ
一戸建ての新築を注文住宅で建てることは、オリジナリティあふれるおしゃれな家に憧れがあるからではないでしょうか。間取りや設備にこだわり計画していく中で、スキップフロアを採用することでよりおしゃれな家になるでしょう。
しかし実際取り入れる際にはメリットとデメリットをよく理解した上で、依頼するハウスメーカーも選ぶ必要があります。多くの工務店、ハウスメーカーは施工事例を公開しているので、よく目を通し検討するようにしましょう。