木造の注文住宅を建てるメリット・デメリットについて解説!

公開日:2022/05/15   最終更新日:2022/05/31

メリット・デメリット

日本の住宅といえば、木造建築をイメージする方も多いのではないでしょうか。そのため、注文住宅の選択肢として木造建築を入れている方も少なくないでしょう。ここでは木造の注文住宅のメリット・デメリットを紹介します。ごく身近な木造住宅を選択肢に入れる際に、あらためてその特徴について考えてみましょう。

木造住宅とは?

木造住宅とは、柱や梁、壁などの主要な構造部分に木材を用いた住宅のことです。木造住宅は、山林と木材が豊富な日本では古くから馴染みのある建築の構造です。寺や神社の建立が盛んに行われるなかで、木造建築の技術が発展し、やがて住宅の建築技術としても用いられるようになりました。

現在でも、日本国内の住宅はほとんどが木造だといわれており、総務省の「平成30年住宅・土地統計調査住宅数概数集計結果」によると、日本の戸建住宅の約9割が木造であることがわかっています。

木造の注文住宅を建てるメリット

木造住宅が、日本で長らく親しまれているのには、地理的・歴史的背景以外にも理由があります。ここでは、木造の注文住宅を建てることによるメリットを紹介します。

コストを抑えられる

木材は、構造体に用いられる建材としては軽いため、鉄骨など他の住宅構造に比べて、基礎工事が比較的簡単に済みます。また、建材に対する下準備も、鉄骨の住宅より簡単です。鉄骨であれば、建築前に建材の耐火処理・防錆処理が必要ですが、木材に防錆処理は必要なく、木材の種類や厚みを選ぶことで耐火性能を高められるため、改めて耐火処理をする必要もありません。

このように、木造住宅は下準備を簡略化して、工賃などの費用を抑えることが可能です。注文住宅の建築は、どうしても費用がかかりがちになるもの。基礎部分や建材にかかる費用をカットできれば、家を建てることに対するハードルがぐっと下がるでしょう。

リラックス効果がある

木材は見た目にあたたかみがあり、香りによるリラックス効果をもたらしてくれます。建材に木材をふんだんに使うことで、見た目や香りによって落ち着きのあるリラックス空間を作ることが可能です。日本の木造住宅では、スギやヒノキなどが好んで使われることが多く、いずれもほんのり立つ木の香りが魅力的でしょう。

調湿効果がある

木材は機能性も高く、室内の湿度を調節する効果があることが知られています。湿度が高くなれば木材が空気中の水分を吸い取り、室内の空気が乾燥すれば木材の水分を吐き出すことで、乾燥を軽減してくれます。

意外かもしれませんが、梅雨など湿度の高い時期は、この調湿効果で湿気を軽減することで、カビの発生を防いでくれることも。日本では多くのエリアで夏場の湿度が上がるため、木造住宅は日本の住宅にはぴったりです。

修繕・建て替えがしやすい

木造住宅は、他の住宅構造と比べて修繕や建て替えがしやすいという特徴があります。木造住宅に起きうるトラブルの大半は、定期的なメンテナンスや修繕で対策可能です。また、木造住宅の寿命は「30年」とよくいわれます。これは、木造住宅が30年で朽ちてしまうという意味ではありません。

寿命が30年といわれるのは、木造住宅は建て替えしやすく、家が傷んだ際に建て替えで対応することが多いため。つまり、木造住宅の場合、30年ほどで建て替えてしまおうと考えられる程度には、建て替えしやすいということです。

木造の注文住宅を建てるデメリット

木造住宅は、日本の住環境に適した住宅構造ですが、一方でデメリットも存在します。注文住宅として木造住宅を採用したい場合、デメリットについても充分考慮したほうがよいでしょう。

強度・耐久性が低い

木造住宅は、一般的には鉄骨系よりも強度や耐久性が低いといわれています。また、耐震性についても鉄骨系住宅のほうが高いといわれることも。

ただし、強度などの問題については、工法やメンテナンスなどによって、ある程度の対策を取ることが可能です。とくに、注文住宅の場合は、工法を自由に選べるため、建築業者を選ぶ際には、その業者で取り扱っている工法にも目を向けてみましょう。

仕上がりが一定ではない

木造住宅にも一定の規格があるのですが、建築の際には、現場で木材を組み上げる方法が採られることが多いため、職人のスキルや施工の方法によって仕上がりに差が生じることがあります。木造住宅の施工に強い業者に依頼するなどして、一定のレベル以上の住宅を期待することも可能です。

火事・災害・害虫からダメージを受けやすい

自然素材の中でも、主に木材を使用することで、鉄骨系よりも火事や災害、シロアリなどの害虫によるダメージを受けやすいのも木造住宅のデメリットだといわれています。

ただし、注文住宅の場合、木材の厚みや種類・工法を工夫することで耐火性向上や災害対策が可能です。シロアリなどに対しても、定期的に薬剤散布などを行うことで対策できます。

 

木造住宅は、コスト面や日本の環境との適合性に優れています。快適にゆったり過ごせる家を希望するのであれば、木造住宅がおすすめです。一方で、耐久面などで鉄骨系の住宅に及ばない部分がありますが、材料や工法を工夫したり、定期的なメンテナンスをしたりすることで対策できます。木造の注文住宅を検討する場合は、メリットだけでなく、デメリットへの対策を考慮に入れた上で判断するのがおすすめです。

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